◇周囲をまんべんなく監視する

ドライバーの視野が狭くなることで事故が発生しやすくなるのと同様、交通誘導員も視野を広く持って業務にあたることが大切です。

◇身だしなみに気をつけ、姿勢を正す

各ドライバーからの印象を良くするためには、身だしなみを整えて清潔にしておくことが大切です。また、交通誘導員が背筋をまっすぐにして姿勢を正すことで、ドライバーに安心感を与えることにもつながります。

◇業務中は集中を切らさない

交通事故は、一瞬の気のゆるみによって引き起こされてしまうものですから、交通誘導の業務中は常に気を引き締めることが大切です。身体の調子が悪ければどうしても集中を持続するのが難しくなるため、健康管理も交通誘導員にとっては大切といえます。

◇あくまでもドライバーの自発的判断を中心に

交通誘導は、あくまでもドライバーの自発的な協力・確認によって行われるものです。交通誘導員に特別な権限があるわけではありませんので、ドライバーの自発的な判断を妨げることのないよう、気をつける必要があります。

◇基本姿勢

両足のかかとを軽くくっつけ、気をつけの姿勢で背筋を伸ばします。そして旗や誘導棒を持った手は下に向け、自然に垂らしておくとよいでしょう。左右を見る際には身体全体を動かさず、首だけを動かして確認するようにします。

◇停止の合図

対象車両を見たまま右手の誘導棒が地面と水平になるように、腕を横に伸ばします。車は急に止まれないため、十分な距離をとって大きめの動作で合図を出すことが大切です。

◇進行の合図

右手の誘導棒を使って車を招くように動かし、左腕で進む方向を示します。

◇徐行の合図

停止させる場合と同様に誘導棒を真横に挙げ、上下にゆっくりと揺らします。誘導棒を揺らすことで、運転者の注意を引く効果が期待できます。

◇停止予告の合図

誘導等を水平ではなく縦に挙げ、はっきりと左右に振ります。運転者が十分に視認できるよう、停止予告は早めに行うことが大切です。

◇幅寄せの合図

右手に持った誘導棒を頭の上に挙げ、右から左に向かって肩の高さ程度まで振り下ろすのが、幅寄せの合図です。対象車に対して少し半身の姿勢をとると、わかりやすいです。

交通誘導警備の合図は、事前に理解しておくことで面接でも有利に働くことがあるかもしれません。研修で習うからと後回しにするのではなく、事前にある程度理解しておくことをおすすめします。